『大平町の家』にて。アルダー材の床にはアルダー材のオブジェ。
アルダーはカバノキ科ハンノキ属の広葉樹です。
イームズハウスバードの撮影会みたいになってますが、竣工写真の撮影中です。
実際にインテリアとして置いた場合どんな感じに見えるかは Works の物件写真に
ところどころ登場させていますので、興味がある方はそちらをご覧ください。→ Works
ここのところ、アップする写真のなかにちょくちょく写り込んでいる黒い鳥のオブジェ。
スイスの家具メーカー、Vitra社が正規に製造・販売しているイームズハウスバードです。
イームズ夫妻にまつわる鳥の置物だというのは、先日すこしだけ触れました。
“まつわる”と、変な言い回しをしているのは実はこの鳥、
イームズの名を冠してはいるものの、彼らがデザインした訳ではありません。
元々は旅行好きの夫妻が旅先で手に入れたお気に入りの民芸品として
自邸“イームズハウス”のリビングに置かれていた、なんとただそれだけなのです。
出典:http://www.architecturaldigest.com/architecture/archive/lahouses_
slideshow_092004_slideshow_item6_7
書籍などでイームズハウスの写真が紹介されるたび、リビングの床に必ずいるこの鳥は
イームズファンの間でも話題となり、そのレプリカをVitra社が製作するに至りました。
ボディに使われている樹種はアルダー、半ツヤのブラック塗装で愛嬌のある顔をしています。
どんなテイストのインテリアにも違和感なく溶け込むのですごく気に入っています。
特に直射日光の当たらない窓辺に置くと鳥のシルエットが強調されていい感じに。
あくまで現地と同じ飾り方にこだわるんだ!という強者はリビングど真ん中の床にどうぞ。
夫妻亡き後も、ファミリーにより生活当時のままの姿をとどめるイームズハウス。
だとしたら今なおオリジナルのバードはリビングの床に佇んでいるのでしょうか。
関連:幸せの黒い鳥 , イームズハウス、小さなダイニングテーブル