Worksに『大屋根の家』を追加しました。
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4月15日、『大屋根の家』の引き渡しを行いました。
Oさんおめでとうございます^^
一昨年末、初めての顔合わせ時点では施主のOさんはまだ土地探し中。
仮定の土地で作ったプランで考え方を気に入っていただき、希望に合う土地が見つかれば
一緒に家づくりを進められる事になりました。すると思いのほか早くに土地が決定。
どんな建物や住まい方が好きなのか、お互いに好みが良く似ていたOさんと僕は
どうしても打合せが盛り上がってしまいます。たくさんのチャレンジを含んだ提案を
受け入れていただいた結果、とても楽しい家になりました。
ここ最近特によく思う事に、住まわれる方の人柄と家って何となく似てくるんだなと
いうのがあります。長い期間打ち合わせをして自分が設計している分、かなりフィルター
がかかっている可能性は否めませんが、何か似てるんですよね。
これからもそんな家をたくさん作っていけたらいいなと思います。
Oさん、家づくりは楽しんでいただけましたか?
永きにわたり本当にありがとうございました。すごく楽しかったです。
Oさんはこの約1年半の間、新築の計画をしたりお子さんが産まれたりと、大きく生活環境が
変わりましたね。この家はいろんな変化を許容しつつ、季節によっていろいろな楽しみ方が
見つけられると思います。定期点検、薪ストーブ火入れの際などにお話を聞かせてください。
またお会いできるのを楽しみにしています!
いよいよ待ちに待った上棟です。
Oさんおめでとうございます!
この家では梁の見えない大きな吹抜空間を実現するため、屋根はすべて“登り梁”で構成。
餅投げと合わせて二日間の日程でした。
こうして見ると、二階建てなのにパッと見は平屋のように見えますよね。
それが“大屋根”の特徴であり、この家の外観上のコンセプトです。
やりきった感の良く出ている監督Nさんの後姿。お疲れ様でした^^
ここ全部吹抜ですからね~、今後の工事が楽しみです!
土台敷きが終わった『大屋根の家』。
建築用語では材と材が取り合う部分の加工の事を“継手”または“仕口”といいます。
材を長さ方向に延長させるとき(材が平行)は“継手”と呼び、材が直交しているときは
“仕口”と呼んで区別されています。
これは材が同じ方向なので継手。【腰掛け鎌継ぎ】という名称です。
これは材が直角に当たっているので仕口ですね。【蟻掛け】です。
土台で使われるのはほぼこの二種類で、これが梁になるともっと種類が増えます。
現代ではこうした継手・仕口の加工はコンピュータ制御により、自動化されたプレカット
機械で行われるのが普通ですが、大工さんはノコギリとノミでこれが出来ます。
複雑に加工された木材がピッタリと納まる様は、さすが職人技だなと感心させられます。
西尾市『大屋根の家』の現場では、週末の上棟に向けて大工さんが下準備をしていました。
すでに基礎の上には土台が敷かれ、床合板を受けるための材を順番通り並べている所です。
この家は室内の土間が占める割合が大きく、熱損失を防ぐために土間部分の基礎立上がり
に沿って断熱材が入っています。土間になる部分は後からコンクリートを打ち増しです。
基礎と土台の間には基礎パッキンという部材がかませてあり、床下の換気をするため
通常は通気タイプを使用します。真横から見ると向こう側が見えますね。
対して玄関その他、室内側に土間がある場合は“床下”が無いため通気は無意味。
無意味どころか、隙間風など悪影響しかないため気密型の基礎パッキンを使用します。
こちらが気密基礎パッキン。今度は向こう側が見えません。
土間には強力な薪ストーブを設置。これはその背後に造った、RC造の遮熱壁です。
週末にはいよいよ家が立体になります^^
西尾市『大屋根の家』スタート!
Oさんおめでとうございます!
“大屋根”とは1・2階に渡って大きな一つの屋根がかかっている造りのこと。
かねてより機会があれば提案してみたい形態のひとつでしたが、
今回はOさんご夫婦の望まれる家のあり方と、この大屋根がちょうどマッチした形です。
土地が決定し、初めての打合せの日に口頭での説明とラフスケッチだけでほぼ方向性は
決まってしまいました。
家に求める物や事が、つまり感性がOさんと僕はとても似ていたと感じます。
打合せ中に解決すべき難題に当たった時も、とても建設的でポジティブな議論のもと
結果としてすべて良い方向に変換してアウトプットできたと思います。