ここ2週間ほどブログが停滞しています。
書くネタはたくさんあるのです。あるのですが、忙しくてつい後回しに・・・
これは言い訳ですね。「できない」のではなく、多分「やらない」だけ。
忙しいのにかこつけて、書く暇がないと思い込みたいだけのような気がします。
これではマズイと反省し、シャットダウン寸前から翻意してブラウザを立ち上げました。
現在は『碧南の家』の工事が終盤に差し掛かっていて、現場の様子を次回から
順次紹介していきたいと思います。
まず今回は手始めにゆる~い滑り出しで・・・
現場に行ったとき、たまたま散歩で通りかかった柴犬のチコさん(♀)。
しゃがんだら寄ってきたので、飼い主さんにお願いして撮らせていただきました。
もちろん現場の写真もたくさんありますからね!
出来る限りこまめに更新していきたいと思います。
これは楽器・・・という表現で合っているのでしょうか。
からくり仕掛けで軽快な音楽を奏でる木製演奏機械の動画です。
出典:Vimeo
詳細がいまいち分からなかったのですが、名前は“マーブルマシン”というらしく
スウェーデンのバンド “Wintergatan” の手によるもののようです。
しかしよく作ったな・・・いやそれ以前によく思いついたなとしか言いようがない複雑さ。
からくりの精巧さもさることながら、このあまりに特殊な演奏方法は、さながら
工業機械を使いこなす熟練職人のようでもあります。
※再生前に音量調整できます(演奏は0:30から)
Wintergatan – Marble Machine from Wintergatan on Vimeo.
壁に開けられた小さな開口部。
屋外側から見た『碧南の家』の郵便受け下地です。
これは屋内側から見たところ。
届いた郵便物が室内側から取り出せるよう、このように外壁を貫通させています。
設置する場所は玄関近くが多いですが、玄関内に郵便受けのボックスが見えていては
あまりスマートではないので、取り出し口は造作の下足入れ内に仕込んでいます。
玄関は訪れた人を迎え入れるために設えられた、家の顔にもなる空間なのに
入っていきなり“郵便受けドーン”では雰囲気も何も無いですからね。
その玄関は北側からのやわらかい光を取り込む地窓がついたシンプルなつくり。
室の隅部分には、奥さんが以前から気になっているペンダントライトが付く予定です。
そろそろこの家の工事も中盤。残り半分、がんばって行きましょう!
基礎立ち上がり部分のコンクリート打設が終わった『一文字の家』。
木製型枠の年季の入り具合が、いよいよダンジョンの様相を呈して来ています。
基礎から飛び出した短いボルトは、基礎と土台を固定するためのアンカーボルト。
1本極端に長いのが、基礎と柱とをつなぐホールダウン金物用アンカーです。
現場に立ち寄った際、裏に建っているお宅のご主人とちょうどお会いしました。
建築現場ではどう気を付けたって、ある程度の作業音は出てしまうもの。
仕方がない事とは言え、やはり申し訳ない気持ちが当然あります。
そのことを伝えると
“ここのお父さんとは昔からの付き合いで、全然大丈夫ですから気にせずやってください。
それにこんなのはお互い様ですからね” との、温かい言葉をかけて下さいました。
“お互い様”
工事をしてる側から言っちゃダメですが、言われると本当にホッとする言葉ですね。
もちろんそれに甘える事なく、近隣の方々への配慮は引き続き行っていく訳ですが
この言葉はお施主さんご家族が長年築いてこられた近隣の方々との良好な関係性や、
その人柄を物語っているようで嬉しくなりました。
カメラ熱が盛り上がりを見せている今日このごろ(僕の中で)。
本日は七夕→そうだ天の川撮りに行こう!ということで、仕事を早々に切り上げて
初めての星景写真を撮りに行って来ました。
日の入りを待ち、今日得たばかりのにわか星景写真知識を携えて山道を走ること1時間。
ホタルが飛び交う里川のほとりに、ちょうど良い空き地を見つけました。
真っ暗闇の中なんとかセッティングを終えたところで問題が発生。
1. まず、天の川がどっちにあるのか分からない。
2. 暗すぎて何も見えず、ピントを合わせるとかいう次元の問題じゃない。
3. 曇ってる。
何とか雲の切れ間を狙い、1と2は気にしない事にして撮った写真がこちら。
まあ割と、初めてにしては割と、ソレっぽいんじゃないですかねえ・・・?
カメラ:SONY NEX-7 絞り値:F11 露出:30秒 感度:ISO-6400 レンズ:E10-18mm F4 OSS
シャッターを開けている30秒の間に、ちょうど車が1台通過しました。
道路に沿ってテールランプの赤い光が帯状に写りこんでいます。
カメラ:SONY NEX-7 絞り値:F11 露出:30秒 感度:ISO-6400 レンズ:E10-18mm F4 OSS
今回なにより最大の反省点は、上に書いたカメラの設定で赤文字になっている部分。
本来ここはF4(このレンズの絞りを開放にした値)に合わせて撮影する予定でした。
夜空は暗いので、なるべく絞りは開けて薄明りを取り入れなければならないからです。
ところがなぜか絞り値が変えられず、仕方ないのでISO感度を6400まで上げた結果
ノイズが盛大に現れました。(本当はISO3200以下に抑えるのが良いようです)
絞り値を変えられなかった理由は単純で、カメラのモードを“シャッタースピード優先”
に合わせていたのです。
露出時間と絞り値、その両方を自由に操作できるのはマニュアルモードなんですね・・・
何とも初歩的な知識不足が悔やまれますが、おかげで勉強になりました。
ともかくこの写真が、今僕が持っている知識・経験・技術を駆使した結果ということです。
トライ&エラーを重ね、いつか画面いっぱいに広がる天の川をお見せしたいと思います!
6月末に着工した『一文字の家』では基礎工事が進んでいます。
ベタ基礎の配筋。これは通称“シングルベタ基礎”といいます。
平らな部分の碁盤の目状の鉄筋を、更にもう一層入れるとダブル配筋のベタ基礎ですね。
鉄筋が2層に入る分、確かにシングル配筋に比べ高強度である事に間違いはないのですが
地耐力が特別低い場合など、ダブル配筋が本当に必要になるケースは割と稀です。
大は小を兼ねるとは言うものの、やはりそれには相応のコストがかかるのも事実。
過剰設計にならないよう、地耐力を勘案して適切な配筋計画としたいものです。
コンクリート製のスペーサー。現場ではサイコロ石とかピンコロなんて呼ばれています。
下に敷かれた防湿シート裏面にはさっそく水滴がついていますね。
こうして地中から上がって来る湿気が中に入るのを、コンクリートの手前で防いでいます。
これもスペーサーですが、こちらは樹脂製。
鉄筋から型枠まで、つまり基礎の仕上がり面までの距離を一定に保つ役割です。
最後は鉄筋を切ったり曲げたりするための機械、カットベンダーです。
電動式もありますがこれは手動式。かたい鉄筋が面白いように曲がります。
今回紹介した基礎の配筋は、コンクリートを打設すれば当然見えなくなってしまう部分。
着工直前に少し図面を手直しした事もあり、その部分の確認も兼ねて見に行って来ました。
現場で測ってみたら、しっかり新しい図面の指示通りにつくられていましたよ。