これまで『落合の家』としてWorksに載せていた物件の名前を『両親の家』と改めました。
元々この家はこの名前にしたかったのです。
『両親の家』という名前を躊躇った理由は、自分の実家なのが丸わかりになってしまうのと
あと住人として祖父もいるから(笑)
今回改めて撮ってきた写真と、これまで里帰りした折に撮った写真を見返しているうち
やっぱり細かい事は置いといてこの家は好きな名前で行こうと思いました。
設計をしていたのは独立以前の2010年頃で、これは当時の精いっぱい。
今だったらこうするだろうな~という所はたくさんありますが、思い入れは深い家です。
昼景:デッキ横の南天の実が真っ赤に色づいてきました。そろそろヒヨドリが来る季節です。
夜景:虫の音を聞きながらの月見酒。何とも贅沢な気分になります。
中津川市『落合の家』にウッドデッキが完成しました。
室内から段差なく素足で出られる外部空間というのは、
“屋外に出る”という意識を極限まで薄めてくれます。
靴に履き替えなくていいという心理的効果は意外と大きく、
それは一歩外へ踏み出すことに対するハードルを簡単に取り払ってしまうのです。
朝食に、畑仕事の合間の休憩に、夕涼みや晩酌に・・・
生活の一部としてあたりまえに使われてこそ、こういう場所は意味を持つのだと思います。
先日Worksで紹介した『落合の家』の玄関ポーチ。
全体はモルタルの箒引(ほうきびき)仕上げとし、那智黒石を3個ずつ埋め込みました。
見た瞬間、説明されなくても直感的に“和”をイメージする素材って好きです。
いつの時代でも色褪せない、風化しない力強さを感じます。