4月15日、『大屋根の家』の引き渡しを行いました。
Oさんおめでとうございます^^
一昨年末、初めての顔合わせ時点では施主のOさんはまだ土地探し中。
仮定の土地で作ったプランで考え方を気に入っていただき、希望に合う土地が見つかれば
一緒に家づくりを進められる事になりました。すると思いのほか早くに土地が決定。
どんな建物や住まい方が好きなのか、お互いに好みが良く似ていたOさんと僕は
どうしても打合せが盛り上がってしまいます。たくさんのチャレンジを含んだ提案を
受け入れていただいた結果、とても楽しい家になりました。
ここ最近特によく思う事に、住まわれる方の人柄と家って何となく似てくるんだなと
いうのがあります。長い期間打ち合わせをして自分が設計している分、かなりフィルター
がかかっている可能性は否めませんが、何か似てるんですよね。
これからもそんな家をたくさん作っていけたらいいなと思います。
Oさん、家づくりは楽しんでいただけましたか?
永きにわたり本当にありがとうございました。すごく楽しかったです。
Oさんはこの約1年半の間、新築の計画をしたりお子さんが産まれたりと、大きく生活環境が
変わりましたね。この家はいろんな変化を許容しつつ、季節によっていろいろな楽しみ方が
見つけられると思います。定期点検、薪ストーブ火入れの際などにお話を聞かせてください。
またお会いできるのを楽しみにしています!
3月末『上条の家』の引き渡しを終えました。
Aさん、おめでとうございます!
去年11月に瓦を葺いた辺りから多忙状態が続いており、進捗のアップができずにいましたが
この度無事に完成を迎えることができました。
Aさんとは2016年末から打合せを始め、これまでお話を進めてきました。
かなり遠方にお住まいだったため、通常より打合せの頻度は少なく、その分一回の打合せでは
昼休憩を挟みながらほぼ丸一日使うというスタイルでやってきた訳ですが
この間Aさんは本当にスケジュールのやりくりが大変だっただろうと思います。
長い間お疲れ様でした。
引き渡しの少し前に竣工写真の撮影に行き、数時間この家に滞在しました。
そうしてみると、やはり改めて和の家というのは落ち着くなと感じます。
Aさんご家族がこの先この家でどんな風に過ごされるのか・・・日当たりのよい縁側で
日向ぼっこをするのかなとか、和室でごろ寝をするのかなとか考えながらシャッターを
切ってきました。撮った写真は整理をして、後日紹介させていただきます。
引き渡しから少し日が経ちましたが、生活は馴染み始めましたでしょうか?
また5月には初回の点検で伺いますね^^
最後になりましたが、この度の家づくりを通し、大変お世話になりました。
本当にありがとうございました。
手帳によると2016年の1月29日、『通り土間の家』の施主Oさんとは初めてお会いしました。
先日現場で思い出話をしている中で、出会ってから3年近いんじゃないかという事で
落ち着いたのですが、正確には2年近くですね。
「3年」で全然違和感を感じないほど、これまでの時間は濃かったという事です。
その第一回、提示したファーストプランは、良くも悪くも模範解答的な間取り。
ソツなく要望を平面に落とし込んでみましたというような・・・これは僕がまだOさんの
潜在的な要望、真に何を求めているのかを読み取れていなかったからに他ならず
“悪くはないんだけどワクワクしない”ということで、再度機会をもらって次回へ。
そうして少し考え方を変えたプランを作り、やや緊張しながら設計趣旨を伝えたところ
今度はニコッと笑って「ワクワクしてきました」と。あれは嬉しかったですね~。
その後は「もっとワクワクしてきた」「しなくなった」「してきた」を幾度となく繰り返し
晴れて今日、ワクワクする家を引き渡す事ができました。
とてもシンプルな“ワクワクするかどうか”という尺度。
その尺度で物事を判断・選択していくOさんの考え方が僕はとても好きでした。
これほど自分の直感に正直な判断基準も無いと思います。
じゃあ何が何でもワクワクしてもらおうとアイデアを出しながら進めていく毎回の
打合せは、本当に楽しいものでした。
時には思わぬ法律上の壁が立ちはだかった事もありました。
本当にどう解決しようかと眠れない夜を過ごしたことも一晩や二晩ではありません。
そんな時に励まし、励まされながらともに歩んできた施主のOさんとの間には、いつしか
強い絆のようなものが生まれていた気がします。
少なくとも僕はそう思っています。
今回の家づくりでは仕事に対する姿勢、その他多くの事を学び、多少なりとも成長させて
もらいました。そしてその過程で少し神経も図太くなったかなと(笑)
そのきっかけを下さったOさんには心から感謝申し上げます。
またこんな僕を信頼して家づくりを任せていただき、本当にありがとうございました。
施工を担当して下さった後藤建築さんをはじめ、多くの職人さん方や専門家の方々にも
この場を借りてお礼申し上げます。
今後も設計を続けていく上で、今回の経験は大きな支えになってくれると思います。
最後になりますが、本日はお引渡しおめでとうございます。
まだしばらくは連絡を取り合う日々が続きそうですね^^
そうこうしているうちに、すぐ初回の点検です。まずはそれを楽しみに、そしてその後も
変わらぬお付き合いをお願いいたします!
『通り土間の家』の竣工写真を撮影してきました。
良い写真がたくさん撮れたので、選別で本当に悩みそうです。
もちろん外からの写真も撮ってきましたが、本当は外観写真だけは数ケ月後にもう一回
撮り直したいんですよね~。今回の写真には、まだ大事なものが欠けているんです。
庭にある、1本のシダレザクラ。
この家のファサードを形成する要素、すべてはこの1本の樹のため。
切妻屋根や木格子、そとん壁の外壁も、このシダレザクラとの対比を念頭に作りました。
春、桜が満開になる季節にまた改めて伺いたいと思います。
さあ、明日は引き渡し!
これまで大切に育ててきた家を、やっとOさんの手に渡すことができます。
もうあと15分もすれば当日だというのに、まだその実感は湧いてきません。
『通り土間の家』のOPEN HOUSE が無事終わりました。
玄関と通り土間の間にはスリット状のガラスが入っています。
ガラスの手前にも少しだけ石を置いて空間同士の繋がりを演出。
休憩中には電球を別の種類に付け替えてみたり・・・。
存在感抜群のモールテックスカウンター。
準備で忙しく、開催前日まで“まぁ無くてもいいか・・・”と思っていたオープンハウス看板。
やっぱりどうせなら欲しいなと思い直し、急ごしらえですが描きました。
事務所のロゴだけってのがまたオシャレですねー。もう自画自賛(笑)
会場まで足を運んでくださった方々、そして2日間家を貸してくださったOさん
この度はありがとうございました!
『通り土間の家』の作業用カウンターは“MORTEX【モールテックス】”で仕上げます。
外壁の“そとん壁”とあわせて、名古屋市の石原左官さんにお願いしました。
ベルギー発の左官材料で、モールテックスの施工にはしっかりした技術・知識が必要なため
左官屋さんなら誰でも扱える訳じゃないんですよね~^^
一旦塗ったあと乾燥を待ち、日を変えて表面をグラインダーで研磨して完成です。
出隅部分もきれいに。
アップで見るとこんな感じ。表面のテクスチャーもイメージどおり仕上げてくれました。
この上から保護剤でコーティングする方法もあり、そちらは表面に薄い膜が張ったような
見た目になります。このカウンターは頻繁に水や油跳ねが付くような場所でもないため
お施主さんとサンプルで相談の上、素地仕上げに決定。蜜蝋ワックスのような自然系の
メンテナンス材を用意してくれたのでお手入れの際はこれを使って行うことができます。
革製品なんかにも通じますが、ときどき自分で手を入れながら経年変化とともに出る
味わいを楽しめる、育てていける素材って良いと思いませんか?
関連記事:モールテックス
『通り土間の家』クロスが仕上がってきました。
クロスが貼られると・・・
真っ白!室内も明るく見えます^^
『通り土間の家』のロフト(畳コーナー)の階段脇にあるあみだくじ。
ロフトから下りるときは奥から3番目のくじを引いていただきまして、それを辿って行くと
ちょうど1階床ににたどり着くことが出来るようになっています。