約2年半ぶりに本の紹介。
自分で作った『本』というカテゴリーがあることすら忘れていました。
他にも忘却の彼方に『木の話』とか『映像』なんてのもあるので見てみてください。
写真管理・編集ソフトの Lightroom 導入も、入り口でつまずいたままはや数か月。
そろそろこうした本を参考にしながら活用して行かなければなりません。
「こうしたいときはこの操作」というように、内容が分かり易くまとめられています。
でも僕がつまづいているのはそのずっと前の部分。
どうやって系統立てて写真を取り込み、フォルダ分けし、監理するのかについてです。
そこについて各パターンごとに、ものすごく詳しく解説されている本が欲しいです。
最近購入した建築関係の本です。
左から『I’m home.』『建築模型のつくり方』『建築知識』『緑と暮らす家』の4冊。
忙しい合間を縫って読むという器用なことができず、まだ手を出せていません。
写真が多いので、読むというよりは“見る”に近いですね。
『緑と暮らす家』の表紙になっているのは、以前事務所にあるエバーフレッシュについて
書いた際に触れた、堀内 雪さん設計のリビングに植物を地植えした家です。
郡 裕美 著「居心地よさの発見 家づくりのコトバ200」
家づくりをスタートさせるとき、頭の中には漠然とした理想があると思います。
しかしそれをまとめて、明確な言葉で表現するのは実は結構難しいものです。
建築家の郡裕美さんの書かれたこの本には、そのとっかかりとなるような
たくさんのキーワードが“コトバ”としてちりばめられていました。
名詞だけでなく動詞や形容詞も使いながら、自身が設計した建物の本質の部分を
個々の題名で簡潔に表現しています。
写真も豊富でわかりやすいため、これから家づくりをはじめる方が読むと
なにかヒントが見つかるかもしれません。
打合せなどで、それがどんな空間なのかを伝えなければいけない僕らとしても
言葉のボキャブラリーを増やすうえで勉強になります。
なんという脱力本。
動物ってふとした瞬間に表情が笑顔に見えるときがありますね。
そんな写真ばかりを集めたメディアファクトリー発行のフォトブックです。
こんなふうに笑顔の多い一年にしたいです。
一冊まるごと手すりの話題のみ。
マニアックにも程があろうというものです。
表紙の写真:関西大学学舎/設計:村野藤吾
建築における階段は、通常建物の中で唯一高さ方向に視点が変化する空間です。
これは意匠設計上も大変重要なファクターであり、場合によっては
階段からの着想でそれ以外の部分の設計が展開することもあるほどです。
その階段に必ず付けられる“手すり”も大変奥が深く難しい存在で、
特にスチールで製作する場合などはいつも検討に多くの時間を使います。
バリエーションは無限なので、考え出すとキリがありません。
この本ではそんな手すりについて、デザインの話から豆知識的なことまで
実例を挙げながら紹介されていました。
こういうマニアックな本すごく好きです。
いまさらそれ買うかと言われそうですが・・・
エクスナレッジ発行 “やさしく学ぶ建築製図”
プレゼンテーションで使う図面というのは、描くのがいちばん楽しい図面かもしれません。
どれだけ相手にイメージを伝えられるか、どれだけワクワクしてもらえるかが
プレゼン用図面に課せられた最重要課題。決められた描き方というのは無いのです。
それだけに図面の表現方法や色彩、レイアウトには非常に気を使います。
この本の表紙のように人の手で描かれた図面は、やはり思いが伝わりやすいですね。
表現の幅を広げるという意味で、こうした本から学ぶのは多分とても大切なことです。
昨日豊橋市役所に行ったついでに、少し先の精文館書店まで足を延ばしました。
いい雰囲気の表紙に惹かれて一冊購入してきたので、その本の紹介です。
ミミ・ザイガー著「MICRO GREEN かわいい隠れ家」。
書斎だけの小屋やベッドルームだけの小屋など、個性あふれる小さな建築が載っています。
日本の茶室がそうであるように、そこで暮らすことを前提とせず
どれかひとつの機能だけに特化した建物には人をワクワクさせる何かがあります。
子どもの頃に友だちと夢中になって作った秘密基地に通じるものがあるのかも知れません。
いずれ庭先に “大人が全力で考えた秘密基地” を作ってやろうと思っています。
イームズハウス/チャールズ&レイ・イームズ
ミッドセンチュリーの家具デザイナーとして、あまりにも有名なイームズ夫妻。
しかしそんな彼らに建築家としての顔があるのは意外と知られていません。
この本では“建築家としてのイームズ”に迫り、その自邸『イームズハウス』
について細かく丁寧な考察がなされています。
当時の図面のほか写真も豊富で、見ごたえのある1冊でした。
関連:イームズハウスバード , 幸せの黒い鳥