仕上げ工事も終盤の『六名の家』
キッチンカウンター下の壁は大谷石を使っています。木のクサビで調整中。
ツガのパネリング材を使用した造作建具。穴の部分には丁番が入ります。
表面が凸凹だったりムラがあったり、一筋縄では行かないそんな部分が
自然素材にはありますが、それが永く愛着を持って使って行ける
要因のひとつだったりするのかなと思います。
事務所のエバーフレッシュ、この夏も枝が伸び放題です。
今の鉢に植え替えてから約2年。
そろそろ根が詰まってきている感じがするのでまた植え替えなくては・・・
木の先端は切って止めてあり、大きさは程よいところをキープしています。
群馬県在住の竹細工作家 八柳良介さんに依頼をして、“六つ目かご”という竹かごを
製作していただきました。
これは今工事中の『六名の家』で玄関正面のアイキャッチとなる壁付け照明に竹かごを
組み合わせたいというところから始まったのですが、せっかくなら既製品の流用ではなく
しっかりとした物をと思い、行きついたのが八柳さんのホームページでした。
八柳さんホームページへ→青竹細工道場
※ページ最下部のE-mailより、作品購入の依頼ができます。
何度かメールでやりとりをする中で、ご親切にも“試作品を作りましょうか”といった
ありがたい申し出までいただき、そこまでは大丈夫ですと言ったのですが、結局竹の
表面を削ったものと削らないもの、ご厚意で2通りのパターンを製作してくださいました。
削った場合は飴色に、削らない場合は艶のある藁色に、時間の経過とともに
変化して行くという事のようで、今回は削った方をお願いしました。
そして昨日届いたのがこちらの六つ目かごです。
全体が六角形と小さな三角形で構成され、点光源で照らすと美しい陰影があらわれます。
よく見ると、竹どうしの交差部にちょうど節が来るよう配慮されているのが分かります。
かごの縁部分の形状は円形、底へ行くにつれて六角形へとゆるやかに移行します。
竹ひごの表面がきれいに削られているのが分かるでしょうか。
均一な間隔を保って、手作業で丁寧に編み込まれています。
手に取ってまず驚いたのが、その作りの堅牢さです。
目の粗い竹かごなので、大変失礼ながらもう少しふにゃっとした感触を想像して
いたのですが、手で強めに押しても全く変形せず、ビクともしません。
竹ひごの厚さと作業のしやすさは反比例すると思うので、その辺のさじ加減が
職人の技なのでしょうね。
今はまだ竹の青さが残っていますが、今後の色の変化が楽しみです。
物を入れるというかご本来の使い方としては、柿やミカン、季節の果実などを入れて
置いておくだけで雰囲気がぐっと良くなりそうです。
和の物が好きなので、これはいずれ自分用にも欲しくなってきました。
八柳さん、この度は期待以上の作品をどうもありがとうございました。
せっかくのご縁ですから今後も交流をさせていただければと思います。
『六名の家』の完成は9月中旬になりますので、かごの取付けが出来ましたら
あらためてまたこのブログでも紹介させていただきます。
『六名の家』は現在クロス貼り工事の真っ最中です。
搬入されたクロス各種。
基本的には通気性能を持ったクロスの中から選んでいます。
キッチンまわりも。
下部の作業台兼収納と上部の吊戸棚は大工工事の作り付けです。
リビングの収納棚の奥もきれいにクロスが貼られていました。
工程的に棚の方が先に作られるので、正方形のクロスを一枚ずつ貼っています。
作業中の職人さんに
「すみませんねえ、面倒なことお願いしちゃって・・・」と言ったら
「いえいえ、いつもの事ですから」と素敵な笑顔で返してくれました。
現在、準防火地域とよばれる地域で家を建てる際は、よほど敷地に余裕がある場合を除き
原則窓ガラスには写真のような網入りガラスを使わなければなりません。
(※防火認定がなされたシャッター付サッシを使う他、いくつかの方法はありますが)
そもそも準防火地域(および防火地域)というのは、火災が起こった時に大きな被害が
出る恐れのある、建築物密集地などにおいて指定される地域です。
網入りガラスには炎が自分の家に燃え移らないようにするという目的はもちろんのこと、
自分の家の火事で隣家へ被害をおよぼさないという目的も同時にあります。
準防火地域で、すべての窓で透明ガラスを実現するのはなかなか大変なのですが
せめてLDKぐらいは何とか知恵をしぼって透明ガラスにしたいものです。
世間的には今日から仕事というところが多いですね。
海に山に川に、お盆期間中は十分羽を伸ばせたでしょうか。
上の写真は中津川市にある実家の裏庭から見た風景です。
まさに田舎の夏といった景色で、クワガタでも捕りに行きたくなります。
釣りをしたり川で泳いだり、やはりド田舎の方が性に合いますね。
唯一残念なのはこれは去年の写真で、今年は帰省できていないというところです。
日ごろお世話になっている現場監督Tさん。
春ごろに一度うちに来てくれたことを書きましたが今日はご自宅のBBQに呼んでいただき、
夕方から夫婦で参加してきました。
誰かの家に大勢で集まってBBQをする。
夏にはよくある光景ですが地元住まいでない者にとってはなかなかできない事なのです。
今年はお盆期間に帰省できず、“夏らしい事”をするのは諦めていましたが
思いがけず誘ってくださり、今年の夏の思い出ができました。
友人・知人がそう多くはない土地に住んでいて、本当にありがたいことです。
Tさん、他に参加されていたみなさん、今日はありがとうございました。
次回はしっかりと準備、片づけまでお手伝いします!
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先月に引き続き、またまたエムエースタイルさんのオープンハウスへ。
見学会やりますよとお誘いメールをいただいたので即飛びつきました(笑)
建築の考え方やアプローチのしかた、それを実際にその建物の中で
直接聞けるというのは本当にためになります。
川本さん、スタッフのIさん、お忙しい中ありがとうございました。