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気密測定

新築住宅の気密測定見学にお誘いがあり、名古屋まで行ってきました。
今回の家は、いわゆる“高気密仕様”を謳っている家ではありません。

最近では気密性能に関して高い関心を持ってみえるクライアントも多く、
その工務店さんのいつも通りの施工方法で普通に建てた場合、気密測定をしたら
自社の建物はどんな結果になるのか単純に興味があって試しにやってみたとの事です。

機材のセッティング風景。ラッパ型の機械で空気を排気し、家の中を負圧の状態にします。
気密測定器
屋内の空気を外に排出するということは、必ずどこかから排出した量に見合うだけの
空気が入ってくるということ。
これが“すきま風”です。その場所として多いのがこちら。
壁のコンセント
コンセントです。
手を近づけると空気が吹き出している(流入している)のをはっきりと感じます。
原因となる箇所と理屈が理解できていれば、例えばソファの足元からは少し離して
コンセントを設けるとか、又は気流止め機能付きのコンセントBOXを使うなど
対策も講じやすいですね。

ビニールシートで家全体を包んでしまうような“高気密型住宅”の是非については
諸条件によって一概に論ずることはできないため、ここでは言及しないでおきます。

さて、肝心の測定結果ですが・・・
何も気密対策をしていないとは思えないような好成績をたたき出していました。
工務店側も測定会社側も想定外の結果に、みんな頭の上に「?」が浮かんでいる
おもしろい光景を見ることができました。


2015.03.30 | Category 建築