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余白が作るゆとり

ここ数日、完全に休みとは行きませんが何となくGWっぽくすごしています。
休みの使い方としてどこかへ出かけるのもいいですが、もし自宅にちょっとした
憩いの場があったらそこでのんびりするのも悪くないですね。

たとえば水盤とか。(もちろんこの写真は自宅ではないですよ)
水盤の写真
生活の中に少しの非日常的な空間をつくることには金額以上の価値があると思っています。
水盤でなくても中庭だったりバスコートだったり、いわゆる“普通の家”にはあまりないもの。

はじめに要望を聞いてつくるファーストプランには、僕は意図的に結構余白を入れます。
余白とは上に挙げたものや、使い方を限定しない半屋外空間のような曖昧な場所の事です。
床面積には含まれないため全体の坪単価としては高く見えてしまい、
正直なところ競合の場合など不利ではあるのですが・・・(笑)

ただ、これは完成したとき空間の広がりや抜けの良さに大きく影響する要素です。
予算の都合や諸々の事情で消えて行ってしまうケースもかなり多いこの余白ですが、
無駄な場所ではなくそれが生活のゆとりにつながると、実体験からそう思っているので
これからも信念を持っていろいろな形の“余白”を提案していきたいです。


2015.05.06 | Category 建築