エコジョーズ、エネファーム、エコウィル・・・これらの言葉はおそらくCMなどで
なんとなく耳にされたことがあると思います。すべて省エネガス給湯設備の名称ですが、
では、それぞれの仕組みや金額についてどんな違いがあるのかはご存知でしょうか。
本日は岡崎市の東邦液化ガスさんにて、その勉強会をおこなって頂きましたので
自分自身の備忘録も兼ねて簡単に説明してみたいと思います。
・エコジョーズ
従来型のガス給湯器とほぼ同じ形状をしていますが、排気熱を再利用して
お湯を沸かすことによりガス使用量を減らし、省エネ率を向上させたものです。
従来型と比較して、年間1~1.5万円程度ランニングコストが安くなります。
販売価格は約20万円ほど。
現在ガス給湯機としては一般家庭で一番多く使われています。
・エネファーム
供給されるガスに含まれる水素と、空気中の酸素を化学反応させて
クリーンな発電をします。そして発電時に発生する熱を利用してお湯を
沸かすという、CO2発生量を大幅に減らすことができるシステムです。
発電もガスで行う分、ガス使用量自体は増えますが、一方電気代は減る
事になるので電気+ガス トータルで考えると従来型のシステムよりも
年間6.5~7万円程度のコスト削減になります。(※床暖・浴暖を使用の場合)
販売価格は150~170万円程度とかなり高額。
今は補助金も30万円付きますがそれでも100万円超えですね。
販売開始当初は300万円前後していたエネファーム、今後に期待です。
・エコウィル
ガスを使用して発電と給湯をするのはエネファームと同じですが、
こちらは化学反応によるものではなくガスを燃料として発電エンジンを稼働、
その排熱でお湯を沸かすシステムです。
これはエネファームにも言えることですが、貯湯タンクのお湯がいっぱいに
なると発電も停止するため、人数が多くお湯をたくさん使うような家庭で
よりメリットが出やすいという仕組みになっています。
電気+ガスのトータルでは、従来型システムに比較して年間5万円前後の
ランニングコスト削減になります。(※床暖・浴暖を使用の場合)
販売価格は約70万円程度。上記2つの間をとった感じでしょうか。
イニシャルコストや設備交換(大体10~15年が目処です)を含めたランニングコスト、
これらトータルコストで考えたときにどうなのかということは、家庭ごとのエネルギー
使用状況によって変わってきます。
例えば2人暮らしでお湯をあまり使わないのにエネファームやエコウィルではどう考えても
オーバースペックですよね。性能を生かし切れず、その恩恵をあまり受けられません。
オール電化も含め、ご自分の家庭には一体何が最適なのかを見極めることが大切で、もし
ご要望がある場合は言ってくだされば年間コストのシミュレーションをすることも可能です。
電気にしてもガスにしても、エネルギーについては今の日本では大きな課題です。
地球にもお財布にもなるべく優しくして行きたいものですね。
東邦液化ガスさん、またそれぞれ詳しい説明をしてくださったみなさん、
本日はどうもありがとうございました。