群馬県在住の竹細工作家 八柳良介さんに依頼をして、“六つ目かご”という竹かごを
製作していただきました。
これは今工事中の『六名の家』で玄関正面のアイキャッチとなる壁付け照明に竹かごを
組み合わせたいというところから始まったのですが、せっかくなら既製品の流用ではなく
しっかりとした物をと思い、行きついたのが八柳さんのホームページでした。
八柳さんホームページへ→青竹細工道場
※ページ最下部のE-mailより、作品購入の依頼ができます。
何度かメールでやりとりをする中で、ご親切にも“試作品を作りましょうか”といった
ありがたい申し出までいただき、そこまでは大丈夫ですと言ったのですが、結局竹の
表面を削ったものと削らないもの、ご厚意で2通りのパターンを製作してくださいました。
削った場合は飴色に、削らない場合は艶のある藁色に、時間の経過とともに
変化して行くという事のようで、今回は削った方をお願いしました。
そして昨日届いたのがこちらの六つ目かごです。
全体が六角形と小さな三角形で構成され、点光源で照らすと美しい陰影があらわれます。
よく見ると、竹どうしの交差部にちょうど節が来るよう配慮されているのが分かります。
かごの縁部分の形状は円形、底へ行くにつれて六角形へとゆるやかに移行します。
竹ひごの表面がきれいに削られているのが分かるでしょうか。
均一な間隔を保って、手作業で丁寧に編み込まれています。
手に取ってまず驚いたのが、その作りの堅牢さです。
目の粗い竹かごなので、大変失礼ながらもう少しふにゃっとした感触を想像して
いたのですが、手で強めに押しても全く変形せず、ビクともしません。
竹ひごの厚さと作業のしやすさは反比例すると思うので、その辺のさじ加減が
職人の技なのでしょうね。
今はまだ竹の青さが残っていますが、今後の色の変化が楽しみです。
物を入れるというかご本来の使い方としては、柿やミカン、季節の果実などを入れて
置いておくだけで雰囲気がぐっと良くなりそうです。
和の物が好きなので、これはいずれ自分用にも欲しくなってきました。
八柳さん、この度は期待以上の作品をどうもありがとうございました。
せっかくのご縁ですから今後も交流をさせていただければと思います。
『六名の家』の完成は9月中旬になりますので、かごの取付けが出来ましたら
あらためてまたこのブログでも紹介させていただきます。