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70センチの気は心

耐力壁 600㎜
『大平町の家』の、とある部分の壁です。
筋交いを使った木造の耐力壁というのは、柱芯~柱芯が原則90センチ以上必要です。
それに対してここは70センチ。なぜかというと耐力壁にもいろいろあり、
このように構造用合板を貼った場合は最低60センチ以上となっているからです。
ただし安全性をより確実なものにするため、実は大平町の家は
この壁の耐力を計算に見込まなくても成り立つよう設計しています。
その上で仮に計算に含めた場合も偏心率(全体における壁量の偏り)に問題がない事を確認し、
数値には表れてこないプラスアルファの余力を持たせました。
二重の手間になり、ほとんど自己満足に近いですが大切な一手間だと思っています。


2014.09.23 | Category 大平町の家