6月末に着工した『一文字の家』では基礎工事が進んでいます。
ベタ基礎の配筋。これは通称“シングルベタ基礎”といいます。
平らな部分の碁盤の目状の鉄筋を、更にもう一層入れるとダブル配筋のベタ基礎ですね。
鉄筋が2層に入る分、確かにシングル配筋に比べ高強度である事に間違いはないのですが
地耐力が特別低い場合など、ダブル配筋が本当に必要になるケースは割と稀です。
大は小を兼ねるとは言うものの、やはりそれには相応のコストがかかるのも事実。
過剰設計にならないよう、地耐力を勘案して適切な配筋計画としたいものです。
コンクリート製のスペーサー。現場ではサイコロ石とかピンコロなんて呼ばれています。
下に敷かれた防湿シート裏面にはさっそく水滴がついていますね。
こうして地中から上がって来る湿気が中に入るのを、コンクリートの手前で防いでいます。
これもスペーサーですが、こちらは樹脂製。
鉄筋から型枠まで、つまり基礎の仕上がり面までの距離を一定に保つ役割です。
最後は鉄筋を切ったり曲げたりするための機械、カットベンダーです。
電動式もありますがこれは手動式。かたい鉄筋が面白いように曲がります。
今回紹介した基礎の配筋は、コンクリートを打設すれば当然見えなくなってしまう部分。
着工直前に少し図面を手直しした事もあり、その部分の確認も兼ねて見に行って来ました。
現場で測ってみたら、しっかり新しい図面の指示通りにつくられていましたよ。