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色合わせ

『通り土間の家』現場でフローリングを施工中の大工さん。
オーク(ナラ)のフローリングを施工中の写真
使用しているのはナラの無垢フローリング。
無垢のフローリングには塗装済みの商品と無塗装の商品があります。
塗装品の場合、ラインナップの中に好みの色があればそれで問題ないのですが
毎回うまくそれがハマるとは限りません。
そんな時は無塗装品を仕入れて、塗装屋さんに指定した色を着色してもらいます。

今回もそうした方法で、サンプルに合わせて別途着色したものを用意した訳ですが
現場を見たお施主さんから「なんだか記憶より色が濃い気がする」と連絡が・・・。
色に関しては相当気を使った部分で、まず実際に使用する無塗装のフローリングを
事前に用意して、色合わせをした塗装サンプルを複数作ってもらいました。
色決めで使用したサンプルと違いが無い事を確認した上でGOサインを出したので
大丈夫なはずとは思いつつも、結構ドキドキしながらすぐ現場へ。

手前が色決めで使用したサンプル。奥がそれに色を合わせて塗装した実際のフローリング。
貼られる前の山から抜き出して比較してみた画像です。
サンプルと実物の比較
でも上の施工中写真をあらためて見ると、奥の方が少しだけ濃いですよね?
たとえ全く同じ塗料を同じように塗装したとしても、なにぶん相手は無垢の天然素材。
同じロットでも塗料の入り易い材とそうでない材があるため、こうした差ができます。
これは規格化された塗装品でも同じ事で、どうしても全て均一な指定通りの色に、とは
行かないのが申し訳ないところですが、かなり頑張ってくれたレベルだと思います。

中間検査の金物チェックも終わり、壁の中にも断熱材が施工されていました。
窓から見える緑がきれいです。
窓から見える景色


2017.09.09 | Category 通り土間の家, 建築