実はマツ科の植物ヒマラヤ杉
雪の中に立っている一本のヒマラヤ杉を見つけました。
建築材料としてこの樹種を使うという話はあまり耳にしません。
マツ科であるにもかかわらず“杉”と呼ばれているこの植物。
ヒマラヤスギの英語名 Himalayan Cedar の“Cedar(シーダー)”は
日本では便宜上“杉”と訳されているため、ちぐはぐな名称になってしまったようです。
本来はマツ科のこの樹こそが正真正銘のシーダーなのですが
見た目が似た樹を総じて○○シーダーと呼ぶようになったところ
マツ科以外のスギ科やヒノキ科の樹もその中に含まれる結果となりました。
で、それらを日本語に直訳するとその樹が何科であろうと“○○杉”になると。
名前を付けたはいいが、あとで分類学上の収拾が付かなくなった感じですね・・・
では日本の杉はと言うと、これは現在スギ科ではなくヒノキ科に分類されています。
いいかげんにしてほしいです。
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