今日も解体が続く現場で監督さんと打合せです。明日にはもう存在しないかもしれない、
既に床もはがされた3畳そこそこのこの空間。この空間が意外にも“良かった”のです。
何が良かったのかと言われると、「なんとなく」としか答えられないのですが
しいて言えばスケール感でしょうか。
幅に対する奥行と、突き当りにある腰壁の高さ、囲まれつつ程よく抜けている感じ。
明るさや音など複合的な要素もあるかもしれません。
それらのバランスが、身体感覚とうまく重なったという事だと思います。
上の写真からはその空気感が1ミリも伝わってこないのが歯がゆいところ。
やはりスケール感を養うためには実際に体感しなければ話にならないということです。
理屈抜きに心地よいと思える空間を、逆に理屈で意図的につくり出すことができれば・・・
破壊の現場なのに創造のヒントをもらってしまった気がします。
ついでですが、夕方に短時間だけ空がきれいな瞬間があったので久しぶりに撮りました。