時々見かける板塀のつくり方で、“大和張り(やまとばり)”という手法があります。
支柱を挟んだ表裏に隙間を空けて板を互い違いに張り、視線は遮りながら通風は確保する
目的で用いられるもので、通常は板が縦になるよう張られます。
正面からはソリッドな木の壁に見えるため、格子よりも面としての重厚感を出したいときに
使ってみようと前々から考えていました。
今回計画中の物件で大和張りの板塀を作ることになりましたが、場所が洗面脱衣室のすぐ横。
隙間から反対側が見えてしまってはいけないので、材料のサイズを検討中です。
原寸大のモックアップ・・・と呼ぶには、あまりにあまりな物体。
A4コピー用紙の裏紙を使って大和張りの形状になるよう工作しました。
このモックアップでは、4.5センチ角の支柱を挟んで両側に、幅9センチ・厚さ1.5センチの
板を取り付けました。板同士の隙間は3センチ。
隙間の向こうにはちょうど裏面の板が来るよう、表と裏で取付け高さをずらしてあります。
板を本来の縦張りではなく横に張るので、これは“横大和張り”ですね。
正面から見る分には問題なさそうですが、角度によっては・・・見えるなぁ・・・
もう少し各部材の寸法や隙間の幅を検討する必要がありそうです。