『碧南の家』室内のプラスターボードが貼られる前の写真です。
頭が当たらないぐらいの高さに木材の切れ端を打ち、電気コードが掛けられていました。
例えばこの電気コード掛けは大工さんのひと手間ですが、こうした事は自分が作業を
再開しやすいようにというほか、もうひとつ大事な意味があります。
建築現場では、入れ替わり立ち替わり多くの業種が作業を進めていきます。
自分は作業がなくて現場に入らない日でも、他の業種は入るかもしれない。
お施主さんが現場に来ることだってあるかもしれない。
そんなとき、電気コードが床を這っていたら?刃が出た状態で工具が置かれていたら?
思わぬ事故につながってしまうかも知れません。
このぐるぐる巻かれた電気コードは、他者に対する気遣いの表れなんです。