外壁の下地として用いられる耐力面材。
いつもは“ダイライト”や“ハイベストウッド”という商品を使う事が多いですが
『通り土間の家』では“モイス”という耐力面材を使用します。
商品名のアルファベット表記は“MOISS”。
透湿性能に優れていて、【湿気】を意味する【Moisture】から取っている気がしますね。
上に挙げた3種類、それぞれ微妙に特性が異なり、外壁仕上げに使用する“そとん壁”の
下地材としてメーカーさんとも相談の上判断しました。
そとん壁(別記事で後述)という左官仕上げの壁は、合計20ミリ程度の塗厚があります。
塗りつける面にラス(金網)をビス留めした上で塗っていく訳ですが、モイスは材自体に
粘りがあるため直接ビスを打つことが出来、しかもしっかりそれが効いてくれるのです。
相当な重量になる左官壁にとってはここの安心感は非常に重要。
ダイライトは材が硬質なためビス留めには向かないという話はよく聞きますし、
ハイベストウッドはビスは効くものの強度的にはモイスの方にアドバンテージが
あります。(モイスの壁倍率は通常で2.5倍、釘ピッチ調整でMAX2.7倍まで可能)
価格はこの3つの中でモイスが最上位なため、妄信的に全物件モイスで統一と
いうのも考え物ですが、適材適所、必要があるときには大変心強い建材です。