最近、プライベートで一番興味があることと言えばキャンプです。
子ども時代にあれほどワクワクを与えてくれるものも無かった家族でのキャンプ。
考えてみればもう20年以上も遠ざかっているでしょうか。
それがここへ来て再びの盛り上がりを見せています。
実家へ帰れば多少のキャンプ道具は残っているものの、こちら岡崎での手持ちはゼロ。
ネットの記事や雑誌を読み漁り、これから充実させていく予定です。
そしてその第一弾!
これから本気でキャンパーになってやろうと思っている僕が最初に選んだのは“イス”。
テントでもタープでもなく、イス(笑)。
ヘリノックスのコンフォートチェア。良い柄ですね。
ミーハーなので2017年限定のペンドルトン×ヘリノックスコラボモデルです。
キャンプには夫婦で行く事が多くなると思われるため、2脚購入しました。
見た目は華奢ですが、座ると思いの外しっかりしていて驚かされます。
このチェアは割と座面が低いため、座ったとき自ずと地面が近くなります。
のんびりと焚火をつついたりしながら過ごすスタイルのキャンプに
合っているなと思い、これを選びました。
今回を皮切りに、必要最低限のものだけは早くそろえてしまいたいところです。
『通り土間の家』の屋根防水材です。
“ゴムアス”と書いてありますね。正式名称“改質ゴムアスファルトルーフィング”。
KMEWさんのイーグルガードという商品です。
通常、屋根材に瓦や板金を用いた建築物の屋根は二重に防水がなされています。
まず一番表面で雨を遮るのは屋根の仕上げ材(瓦・板金など)。
ところがこれら仕上げ材はそのつくり上、完全に隙間なく施工されている訳ではありません。
通気用の隙間を含め、ある程度の風雨が入る余地はあるのです。
台風などの暴風雨に遭うと、仕上げの防水は突破されてしまう事は珍しくないんですね。
まず間違いなく起こるその事態への備えとして、下地としての防水層が必要になります。
最後の砦であるにも関わらず、その防御力が貧弱だったら、また耐久力が無かったら
・・・マズいですよね。
一般的にはアスファルトルーフィング940という規格のものが多い印象を持っていますが、
この家では更に上の耐久性を持ったゴムアスを使用しています。
「そろそろ屋根の葺き替えを・・・」なんて話も出てくるかもしれない25年先、30年先。
その時までちゃんと性能を保ってくれる防水材です。
建て方を終えた『通り土間の家』。
当設計事務所では、“自然との融合”というものを大事に考えています。
これはちょっと融合しすぎた例ですので、あとで剪定します。
建方の続きです。
足場の上で作業をしているのは電気屋さん。
・・・電気屋さん?建方の日に??
そう、普通はいないんですよ、建方に電気屋さんは。でも今回はこの方々の力が必須。
理由はこれ↓
リビングダイニングの天井は化粧垂木と化粧野地で構成され、これで完成です。
更にこの上の層には断熱層と通気層を確保するため、もう一回垂木を重ねてその上に屋根。
雨仕舞の観点から、これらは全部建方当日に終わらせてしまう必要性があります。
すべて化粧なだけに、工程上、後から配線をする余地がまったく無いんですね。
化粧野地まで出来た段階で一旦大工さんは休憩、その間に電気屋さんが配線、そしてすぐ
断熱材を入れて屋根伏せです。
電気配線が終わりました。
ここで見えている垂木が構造を担う垂木で、化粧垂木とは別部材。
黄色い配線の下にある杉板が、先程の写真で見えていた勾配の付いた天井面です。
続いてすぐに屋根の断熱工事に移りました。
白い綿のような見た目をした“パーフェクトバリア”という断熱材を使用しています。
断熱材を入れながら、手分けして遮熱材も施工して行きます。
手前に見えるシルバーのものが遮熱材。断熱層+遮熱材+通気層で夏場の日射対策です。
これを見ると、前回の記事で書いた“絶対に雨に降ってもらっては困る”理由が
お分かり頂けるかと思います。
雨天でこの断熱施工は無理ですからね。本当に晴れて良かったです。
ここまで来ればもう一息。一気に野地合板を貼って行きます。
構造計算により、通常12㎜の合板もこの家では倍の24㎜。こうして屋根面の剛性を
高めることで、火打ち梁無しのスッキリした空間を実現しています。
1階部分の合板がすべて貼れました。当然釘打ちピッチも確認済み。
あとは防水層であるアスファルトルーフィングを施工し、2日間に渡る建て方が終了。
初めての試みで監督さんや電気屋さんとの事前打ち合わせ、天候の事、作業が滞らないよう
かなり神経を使いましたが、無事終えることができました。
さて、また随分と間が空いてしまいました。
いろんな方から「最近ブログが更新されてないよ」と地味な攻撃を受けているところです。
実はしばらく前に、非常に使い勝手が良いと評判の写真管理ソフト『Lightroom』を
導入したところ、これがもう訳が分からない。
(※Lightroomが悪いわけじゃないんですよ。僕自身のスペックの問題です。)
慣れたらこの上なく便利らしいのですが・・・現段階では全く使いこなせていません。
このままブログを止めっぱなしにもできないので、一旦 Lightroom は忘れて従来の
やりかたで写真を扱う事にします。
あと、まあこっちがブログ停滞理由の本体ですが、おかげさまでとても忙しいです。
9月と10月で合計3物件が着工です。
この間も当然現場は進んでいまして、9/24現在から再スタートして過去の出来事を
書いていくと時系列がめちゃくちゃになってしまうため、やや反則気味かとは思いますが
しばらくは日付だけ当時のものに編集して更新していきます。
日付が現在に追いつくのはいつになる事やら・・・
建方【タテカタ】と読みます。
構造躯体を一通り組み上げる工程の事で、建築用語です。
7/31~8/1にかけて『通り土間の家』では建方が行われました。
先日の柱立ての時の紅白柱はそのままに、木材を組んで行きます。
柱・梁が組まれたところ。これから屋根です。
屋根に上ってみました。屋根形状は“切妻【キリヅマ】”型。
木造建築の屋根としては一番オーソドックスなタイプで、とても好きな形です。
化粧の柱・梁・桁・垂木・野地。手前に見えている木の部分、全部あらわしです。
屋根合板の釘種類・釘打ちピッチをチェック。
このときピッチが指定より粗い箇所があれば、指摘して間に釘を増し打ちしてもらいます。
実際釘打ちはすごいスピードで打って行きますし、目安となる印がある訳でもありません。
完璧に釘同士の間隔をコントロールするのは難しく、だからこそ監理が大事なんですね。
直後にはアスファルトルーフィングを施工し、もう見えなくなってしまう部分です。
ありがたいことに、心配していた天気も2日間もってくれました。
その分監督さんや大工さんたちは炎天下で大変だったと思います。
今回の建方ではとにかく屋根が肝。通常は建方で多少雨が降ったとしても問題無いのですが
今回ばかりは屋根の構成上、絶対雨に降ってもらっては困る事情がありました。
屋根に関しては次回、別で書く事にします。