『碧南の家』のリビング天井は化粧垂木です。
ツーバイフォー工法で使われる、ツーバイテンという規格の木材を流用しています。
高さ6センチとか7.5センチといったサイズが多い垂木ですが、ここのは高さ23.5センチ。
断熱材を入れるため、その上に更にもう一段垂木を重ねて二重垂木としています。
初期段階では構造体として考えていた化粧垂木も、構造計算をすると上に重ねた方の
垂木だけで水平剛性が確保できることが判明したため、どうやるか頭を悩ませていた
作業手順は少しやりやすい方に行ってくれました。
垂木の間に見えている合板(野地板といいます)は化粧ではなく、このあと天井を組んで
白いクロスで仕上げますが、これをあらわしの化粧野地としてもすごく格好いいんです!
でも白なら白でとてもスッキリ見えるので、この家にはその方が合いそうですね^^
GWということで少し遠出をしようと思っていましたが、天気予報は荒れ模様。
遠出は日にちをずらすことにして、岡崎の少し山の方へプチドライブしてきました。
途中たまたま見かけた楼門。一眼持って来れば良かった・・・
近くの大木にはシダが活着していました。
傍らには小川が流れています。
ここから少し上流に行くと、川をまたぐように架け渡された無数の鯉のぼりが。
車を停めるところが無く写真は撮れませんでした。
5月の足助で見られるのと同じ風景、こんな身近でやっているところもあるんですね。
遠出は延期になってしまいましたが、近くでいい場所を見つけられて思わぬ収穫でした。
明日も天気はくずれるようなので、明後日に期待です。
一般に広く用いられている建築の工法は、大きく分けると3種類。
RC(鉄筋コンクリート)造、S(鉄骨)造、そして木造です。
ひとつの建物の中にこれらの工法が混在することは、認められてはいるのですが
それなりの構造計算をして安全を確かめることが義務付けられています。
建築中の『碧南の家』にあるスチールの柱。仮留めの状態です。
木造建物に鉄の柱が立っていますが、そもそもこの柱には応力を負担させていないため
これは木造と鉄骨造の混構造とはなりません。
よって混構造の構造計算も不要。通常の木造の構造計算のみをおこなっています。
あとは接合部の接合方法によっても混構造か否かの判断が変わってきます。
今は柱があるだけですが、現場が進むと、この柱へさらに別のスチール部材を溶接して
あれやこれやといろいろな用途で活躍してくれる場になる予定です。
これでは何の事やら分かりませんね・・・説明可能な状態になるまでしばしお待ちください。
僕はものづくりの様子がただ淡々と映し出されている映像が大好物。
久々にどストライクなタイプのものを発見しました。
出典:https://vimeo.com/63454965
ルイ・ヴィトンの革靴をつくるクラフトマンの手元にクローズアップした動画です。
欲を言うと、BGMが入っていなければ更に良いですね~。
革を切る音や糸が擦れる音、工房に響く機械音だけで十分です。
(再生前に音量調整できます)
出典:https://vimeo.com/63454965
ときどきこの手の動画を探すのですが、ピッタリ好みに合うものはなかなか見つかりません。
作り手本人が解説しながら作っているのは好きですが、後入れの余計なナレーションが
入っていたりやたらと字幕が出てきたり・・・やはりシンプルなのが一番ですね。
『碧南の家』の屋根に防水層としてアスファルトルーフィングを施工している写真。
軒先から順に、重ねしろを100ミリ以上とって留めつけていきます。
この下には構造用合板、そして垂木という順番になっており、今回はそこに使用する
釘の長さが構造計算で65ミリ以上と指定されています。
施工中、使っている釘の種類を念のため確認させてもらいました。問題なし!
耐震というのは壁を強くするだけではダメで、建物が一体として揺れに抵抗するためには
床・屋根など水平面の剛性も重要になってきます。
ですからその剛性を担保する手段のひとつとして、こうした釘種類の指定があるんですね。
他には梁の交差部などに火打ちという斜め材を入れる方法もあります。
これは2階の梁に対して入れられた火打ち材。最終的には天井裏に隠れてしまいます。
設計は、目に見えない“応力”という存在を常に意識しながらの作業になります。
出来る限りスムーズな応力の伝達ができる架構を目指したいです。
今日はあらためて「明るい単焦点レンズ」が欲しいと思いました。
手持ちの広角レンズでめいっぱい背景をボカしましたが、それでもこの程度が限界。
まずは今使用しているミラーレス機、NEX-7の規格に合う単焦点レンズを考えていて、
我山さんに教えて頂いた SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary が最有力候補です。
ただこれを購入してしまうと “いつかはフルサイズ” の夢がまた少し遠ざかる気がします。
『碧南の家』の建て方が行われました。
紅白の布が巻かれた柱。
「大黒柱」という位置づけではないですが、家のほぼ中心にあるこの柱が選ばれました。
柱はすべて東濃桧の4寸(120ミリ)角なので、見た目にもがっしりしています。
東濃桧は僕の地元、岐阜県が誇る県産材。とても質の高い木材です。
一日フル稼働だったクレーン車。
浮いてるように見えますが、浮いています。このままフワ~っと飛んで帰りました。
建て方途中、当然サッシも無く柱・梁・床合板など躯体だけで構成された素の状態。
こう言うと語弊がありますが、空間として一番好きな段階です。
建て方を見守る小さなお施主さんの後姿。
なぜかディズニーシーにあるメリーゴーランドを僕が作ったと信じています。天使かな?
この子達が大きくなる頃には、この家づくりの事は記憶から消えてしまうかも知れません。
だから少しでもたくさん写真を撮っておきますね!
Nさん、本日は上棟おめでとうございます。
これから引き渡しまで、いやその先も、よろしくお願いいたします^^
元々は平らだった敷地の一部を掘削し、通常よりは勾配の急な駐車場としています。
施主のNさんと iPhone でいろいろな坂の勾配を測って検討し、ギリギリを攻めた角度。
万が一近くの河川が氾濫した時に、少しでも車を高い位置に上げたいという理由からです。
Nさん、くどいようですがここでタイヤ交換だけはNGですからねー!
車道から歩道への切り開き・補修は市が担当し、すでに工事は完了しています。
この切り開き幅を巡っては市との交渉が思いの外難航しましたが、お互いちょっとずつ
譲歩してなんとか話がまとまりました。
ここのところぐずついた天気が多いですが、明後日の上棟は晴れてほしいですね。