2020年に始まる新省エネ基準の義務化に向け、今年に入ってから勉強会に参加しています。
これが実施されると、家全体としての省エネルギー性能が既定の基準をクリアしているか
すべての新築住宅において算定が義務付けになるということです。
(2016年現在すでにこの法律は施行されていますが強制力はなく、2020年からが義務化)
内容としては、まぁとにかく煩雑で面倒くさいの一言に尽きます。
それを専門に行う人員を配備できる大手ハウスメーカーならいざ知らず、中小の設計事務所や
工務店にはなかなか酷な制度ですね。
各家庭の消費エネルギーが減るという事は、広い視野で見れば地球温暖化や資源の問題に
直結する事でもあるので文句を言う訳にもいきませんが・・・
ただ、現在決まっているこの算定方法。
2020年からすべての建築会社がすんなり対応できるとは到底思えないので、これから
義務化の完全実施に向けてある程度は簡略化が図られるのではないかと思っています。
『碧南の家』の給水管と給湯管です。
水色は給水管。屋外から引込まれた管を、ヘッダーとよばれるこの部分で分岐させます。
それぞれの配管先が書かれて分かり易くなっていますね。
オレンジ色は給湯管です。
屋外の給湯器(エコジョーズなど)から来たお湯も、ヘッダーで分岐して各部屋へ。
これを見ると風呂もキッチンも洗面も、湯は同じ一箇所から来ている事が分かります。
つまり給湯器から離れるほど、水栓を開けてから水がお湯に変わるまでの待ち時間は
長くなるという事です。
キッチンと風呂、どちらにも都合の良い位置に給湯器が付けられるときばかりでは
ありませんので、そんなときは「どちらかと言えば」ですが、風呂優先がオススメです。
寒い季節、シャワーの水がお湯に変わるのを長く待つのは辛いですからね。
給湯器の位置も、目立たなければどこでも良いわけではないのです。
午前中、風雨が一番強かった時間帯にお施主さん・監督と一緒に現場を見てきました。
基礎配筋が組みあがったタイミングでの立会いでも良いのですが、それだと建物内には気軽に
入れないため、中を歩いて見てまわれるこの時期の立会いとなっています。
吹き付ける雨のなか、傘をさして監督の説明を真剣に聞くお施主さんご夫婦。
悪天候なのにありがとうございました。
強風により、僕の傘はかなり斬新なフォルムに。
きれいな基礎です。ブルーシートを被っているのはおそらく搬入済みの土台。
ホールダウン金物を取り付けるためのホールダウンアンカー。
筋交いとの干渉を防ぐため、基礎の内側へ10ミリずらしてあります。
今週末はいよいよ上棟!Nさん楽しみですね^^
建物を建てる際、一にも二にもまずはっきりさせないといけないのは敷地境界ですが、
敷地の角に杭や鋲が入っていないこともよくあります。
そんなときは“隣り合う土地の所有者同士が現状の境界線と認識しているライン”をそのまま
申請上も隣地境界線として扱うケースが一般的です。
だいたいはブロック塀や生け垣、フェンスなど何かしらの仕切りがありますからね。
もちろんその位置について疑義がある場合などは官民立会いといって、それぞれの土地の
所有者プラス役所の職員も入って正式な境界を確定させるわけですが、これには
結構な時間とお金がかかります。
官民立会いを行わない場合、目印となっていた工作物も含めて解体撤去したあとに
元の境界がどこだったのか分からなくなってしまうのを防ぐためには前もって記録を
とっておく必要があります。
この敷地は以前に一度測量をしていますが、再来月の解体を控え今日は改めて細かい部分の
高低差や距離などを測ってきました。
このブロック塀も解体対象のため、境界線が分からなくなる危険性があります。
近くの側溝のグレーチング蓋から境界までが1,100ミリで・・・
ブロック塀の端から道路境界までは70ミリ、と。
とりあえずこれで解体したあとアタフタせずにすみそうです。
一日時間を作って、浜松市まで遠征してオープンハウスに行ってきました。
エムエースタイル建築計画さんの設計された住宅です。
ちょうど川本さんが席を外されていたので、残念ながら今回はお会いできなかったのですが
スタッフのお二人にいろいろとお話を伺うことができました。
どうもありがとうございました。
帰り道にあった桜。ほぼ満開です。
しかしオープンハウスに行くとモチベーションが一気に上がりますね~^^
さて、今日も図面描きます。
2,3日前にブログで紹介した、スケッチアップでパースを描いた家。
昨年から続けてきた打合せも順調すぎるほど順調に進み、今日までで一通りの内容が
すべて決まりました。
外装のベースカラーはこの三色。
左にある濃いグレーメタリックの鋼板が今回のファサードを形成する重要な素材です。
内装のベースカラー。
露骨すぎないアジアンテイストや、リゾート感を演出するための素材選択です。
木部はチークの色を基調として赤茶系でまとめていきます。
あとは細かい意図を現場へ正確に伝えるため、また見積もりの精度を上げるため
ひたすら図面の描き込みに励みます!
関連記事:スケッチアップで建築パース作成
「パース(完成予想図)って作れますか?」という質問を受けることがよくあります。
手描きならその場でも描くことができますが、CGパースはまだ導入していなかったので
そろそろ何か考えなくてはと、手始めに Google のスケッチアップ(無料体験版)を
ダウンロードし、設計中の物件で使い勝手を試してみました。
外観パースの一部。この家は夏ごろ着工予定です。
木製ルーバーも頑張って表現しました。が、考えたらルーバーの傾斜が逆だった・・・
中庭部分。奥の方は物干しができるサービスヤードになっています。
これはやりだしたら止まりませんね。とても使いやすいし面白い!
なにより自分自身が建物の素材・色合いやプロポーションを検討するのに適しています。
スケッチアップで建物を描いて、色付けではまた別のソフトを使うと非常にリアルな
パース作成もできるようなのでいずれチャレンジしたいです。
関連記事:色決め終了
今日は浜松市に住宅の建築確認申請を出しに行ってきました。
設計内容や申請書には特に問題点も無く、予定通り31日から着工です。
帰りは浜名湖サービスエリアに寄り道しました。
こんなロケーションの敷地で設計依頼が来たら喜んで飛びつきます(笑)
そういえば申請窓口の方が教えて下さったのですが、浜松市では1週間ほど前に用途地域の
一部変更があったそうです。
用途地域が変わるという事は、法的にそこに建てられる建築物の内容に大きく影響する事
なのでとても重要な事項です。あとで情報収集して場所を把握しておかなくては。
関連記事:浜名湖サービスエリア