岡崎市『大平町の家』は大工造作真っ最中。
今日も現場に行くと大工さん、監督さんがミリ単位の打合せをしてくれていました。
2階から階段にかけての壁にはプラスターボードがほぼ貼りあがり、
1階ではキッチンカウンターなどの造作が進んでいるところです。
完成形として空間全体が見えてくるのはもう少しだけ先ですね。
『大平町の家』の角部分にある柱。両側が掃出しのサッシになっています。
普通に仕上げるとこの柱の上にプラスターボード、さらにクロスが貼られるわけですが
この“幅の狭い壁”みたいに見える仕上がりがどうも好きになれません。
そこで今回はこの部分を壁ではなく“少し太めの柱”と認識できるよう、一工夫してあります。
普通に作るよりもコストUPなのですが、完成した空間に与える影響は違うはずです。
Yさん、僕の勝手なこだわりに理解を示してくださりありがとうございます^^
セルロースファイバーの断熱材が、『大平町の家』の壁内にぎっしりと施工されています。
これは平たく言えば古新聞などを細かく粉砕して難燃処理した自然由来の断熱材で、
非常に優秀な断熱性能、防音性能を持っています。
約10センチの厚さでパンパンに詰まっているので、見るからに頼もしそうですね。
表面のシート、セルロースファイバー、外壁側のボードすべてに通気性があるため
壁の内部で結露を引き起こす危険性も低減することが可能です。
高価な材料ではありますが、室内の温熱環境というのは住み心地に大きく影響する部分なので
検討する価値は十分あると思います。
今日の『大平町の家』の様子です。
午後から日照があったので、光の入り具合を確認しに行ってきました。
建物の中で一番北側に位置する階段と廊下にも、中庭から明るい陽射しが入ってきています。
設計段階で狙った程度の明るさが確保できていて一安心^^
『大平町の家』の、とある部分の壁です。
筋交いを使った木造の耐力壁というのは、柱芯~柱芯が原則90センチ以上必要です。
それに対してここは70センチ。なぜかというと耐力壁にもいろいろあり、
このように構造用合板を貼った場合は最低60センチ以上となっているからです。
ただし安全性をより確実なものにするため、実は大平町の家は
この壁の耐力を計算に見込まなくても成り立つよう設計しています。
その上で仮に計算に含めた場合も偏心率(全体における壁量の偏り)に問題がない事を確認し、
数値には表れてこないプラスアルファの余力を持たせました。
二重の手間になり、ほとんど自己満足に近いですが大切な一手間だと思っています。
今日は『大平町の家』で現場立会いでした。
外壁も貼られ、ようやく仕上がりのイメージが分かるようになってきています。
紫のマスキングテープがやけにいい感じ。
Yさんありがとうございました^^
しばらく前、『大平町の家』上棟直後の内観写真です。
強烈な西日に照らされた構造躯体にくっきり出た陰影がきれいで、
ちょっと壁を貼るのが惜しい気もしました。
そんな大平町の家は、明日現場立ち会い。
Yさんよろしくお願いします!
日曜日の誰もいない現場も結構好きです。
材料や工具なども、きれいに整頓されていました。