先日上棟を行った『六名の家』は、現在大工工事と並行して宅内の配線工事中です。
外壁の構造用面材貼りからサッシの取付けも終わり、家らしくなってきました。
デジカメ電池切れにつき今回もケータイカメラですが・・・
忙しい施主のHさんにも時間をとっていただき、すべてのスイッチ・コンセント・照明の
位置をひとつひとつ図面と照らし合わせながら現場で確認です。
この段階での現場立会いには意味があり、今はほぼ部屋の形状が出来ていて、なおかつ
まだギリギリ配線のやり直しがきくという貴重なタイミングなんですね。
もちろん打合せ段階では十分に話し合った上で電気配線図を描いているのですが
ある程度実生活が想像しやすくなったこの状態で、再度スイッチやコンセントの位置を
現実味を持って見直していただくことは大切な一手間です。
ちなみにこの電気配線立会いで何も変更が出なかったことは今まで一度もありません。
お施主さんに現場までご足労願うことはまだこれから何度もありますが
完成してからの「あーすればよかった」「こーすればよかった」を少しでも無くすため
がんばっていきましょう!
このブログでは基本的にご契約前のお客様の事を書くことは無いのですが、
今回だけちょっと例外的に書くことにします。
Sさん、Aさん、Hちゃんご一家とは昨年の8月2日に初めてお会いしました。
その月の19日にはHちゃん1歳の誕生日があり、そのあともお会いするたびに成長を
感じながら打合せを進めてきました。
そして先月、ご一家に新しい家族が増えるという嬉しい出来事もあり、今日はご主人
お一人との打ち合わせだったのですが、そこで改めて家づくりは「人」だなと思いました。
今回、施工者(工務店)の担当Nさんが、打合せ中のプランで模型を作ってきてくれたのです。
出産祝いを兼ねてプレゼントですと少し照れくさそうに・・・
僕も知らなかったので驚いたのですが、これがその模型です。
Nさんにとっては業務外の、しかもGWを返上しての作業であり、普通考えられない事です。
“この人のために何をしてあげられるか”それを必死で考えた末の行動だと思いますが
その姿勢は本当に見習わなくてはと、感動と同時に猛省しております。
こういう気持ちを持った人と一緒に仕事ができるというのは幸せなことですね。
施主・設計者・施工者、この三者間で何でも言える良好な人間関係を築くことは
とても重要な事です。ときには脱線して関係ない話をすることも(かなり)ありますが
これも大切なコミュニケーションです。
いい家を引き渡し、そこで末永く幸せに暮らしてもらう事。クライアントも含め、
家づくりに関わる全員がこのゴールに向かって進んで行ければと思います。
最後になりましたが、Sさん、Aさん、この度はお子様のご誕生おめでとうございます。
人数も増えてますます賑やかな家庭になりますね^^
次回、また少しお姉さんになったHちゃんに会えるのも楽しみにしております。
関与税理士事務所の山本さんに、デザイン事務所 HIRO GARAGE の堂園さんを交えて
食事会の場を設けていただきました。
堂園さんオススメのお洒落な本格イタリアンのお店です。
サラダ、生ハム、サラミ、キッシュ、パティ、カプレーゼなどのアンティパスト。
山本さんがいい写真を送って下さったので使わせていただきます。
僕がお二人と知り合ったのは別々の機会なのですが、お二人同士は昔からの知り合いだった
との事で、最初に聞いたときは不思議な縁に驚きました。
それぞれの仕事の話や趣味の話などで楽しい時間を過ごさせていただき、
時間が足りないぐらいでしたが続きはまた次回に。
今度は是非山本さんもお酒が飲める状況で行きましょう!
堂園さんと二人でワイン全部空けてしまいすみませんでした(笑)
お二人ともありがとうございました^^
最後に、過去記事よりそれぞれのホームページへ飛べますので
再度紹介させていただきます。(ちなみに山本さんのHPは堂園さんが手がけられています)
山本さん→秀武館 山本道場 堂園さん→デザイン事務所 HIRO GARAGE
『六名の家』では台風で延びていた上棟が行われました。
Hさんおめでとうございます!
紅白の布が巻かれた柱。
これを見るといよいよ工事がはじまるなという実感が湧きます。
330㎜ある化粧梁。
天井は一部梁があらわしになる作りとしているので、そうした部分には化粧用の
きれいな材が使われています。
大工さんたちのがんばりのおかげで夕方には無事終了しました。
Hさんのご主人が仕事で来られなかったのは残念ですが、後日じっくり見てみて下さいね^^
ここ数日、完全に休みとは行きませんが何となくGWっぽくすごしています。
休みの使い方としてどこかへ出かけるのもいいですが、もし自宅にちょっとした
憩いの場があったらそこでのんびりするのも悪くないですね。
たとえば水盤とか。(もちろんこの写真は自宅ではないですよ)
生活の中に少しの非日常的な空間をつくることには金額以上の価値があると思っています。
水盤でなくても中庭だったりバスコートだったり、いわゆる“普通の家”にはあまりないもの。
はじめに要望を聞いてつくるファーストプランには、僕は意図的に結構余白を入れます。
余白とは上に挙げたものや、使い方を限定しない半屋外空間のような曖昧な場所の事です。
床面積には含まれないため全体の坪単価としては高く見えてしまい、
正直なところ競合の場合など不利ではあるのですが・・・(笑)
ただ、これは完成したとき空間の広がりや抜けの良さに大きく影響する要素です。
予算の都合や諸々の事情で消えて行ってしまうケースもかなり多いこの余白ですが、
無駄な場所ではなくそれが生活のゆとりにつながると、実体験からそう思っているので
これからも信念を持っていろいろな形の“余白”を提案していきたいです。
施主のHさんにも日程を合わせて頂き、基礎までできた現場を一緒に確認して来ました。
給排水の配管まで終わった基礎部分。
太めの塩ビパイプはキッチン・浴室・トイレ・洗面などの排水管。給水管は水が水色、
お湯がオレンジと色分けされ、ヘッダーと呼ばれる部材から各室に分岐させています。
ホールダウン金物用のアンカーボルトはいつもより数が多いなという印象ですが、
これは構造計算の結果によるもの。
あとはこの段階でまだ調整がきくものについていくつか打ち合わせをし、今回は終了です。
Hさんもお忙しいところありがとうございました!
日本の春に欠かせないサクラ。一口にサクラと言っても種類は様々です。
まずは先日行った忍野八海で撮ったソメイヨシノ。
サクラと言えばこの種を指すほど、一般的に広く親しまれています。
次は、こちらも忍野八海ですが真っ白いサクラの花が咲いていました。
川向うに見えるソメイヨシノと色の違いが分かるでしょうか。純白のサクラです。
最初何の樹か分からず、近くで花や葉の形を見てようやくサクラだと気づきました。
調べたら白妙、琴平、緑萼桜、太白など、白い花の咲く品種はいくつかあるようです。
ヤエザクラ。幾重にも重なった花びらを持つサクラの品種をまとめてこう呼びます。
浜名湖畔で撮った下の写真は多分“カンザン”という品種ではないかと思います。
ソメイヨシノなどと比べると花の色が濃く、咲く時期も少し遅め。
そういえば岡崎公園でも他のサクラが散り始めるなか、ヤエザクラだけ満開でした。
花をクローズアップしてみると、かなりボリュームのある形をしています。
現在日本にあるサクラの品種は約300種類、ここに挙げた品種の実に100倍です。
とても全部は網羅しきれませんね・・・。
目で見ても楽しめるサクラは、建築ではフローリング材として使用されます。
文字通り淡い桜色をした木肌で、全体的には木目はあまり目立ちませんが
場所によってははっきりとした年輪が見て取れる部分もあります。
無垢フローリングとして“カバザクラ”というものが割と安く流通していますが、
これはサクラとは全く別物。
カバノキが見た目サクラに似ているのでこのような材名が付いています。
触り心地がやわらかくてこちらもいい木ですけどね。
いままでもカバザクラは結構使った記憶があります。
目で楽しめる方のサクラはまた来年です。
『六名の家』基礎工事は完了しました。
基礎立上がりの上面から長く飛び出しているのは、後の工程でホールダウン金物を
取り付けるためのアンカーボルト。直径が16㎜あります。
“ホールダウン金物”とは地震や風により建物が揺れたとき、土台から柱が抜けてしまうのを
防ぐための金物で、名前ぐらいは知っているという方も多いかも知れません。
阪神淡路大震災の教訓から、平成12年よりホールダウン金物を含む建築金物の規定が
大幅に改定されました。通常の在来軸組工法では必須の金物です。
いちばん心配していた部分のアップ。上から撮った写真です。
基礎と境界ブロックの隙間、わずか数センチ・・・基礎屋さんが特別に型枠を工夫して
きれいに仕上げてくれました。最低限これぐらい空いてれば何とかなるって事ですね。
調子に乗ってまたいつか無理を言ってしまいそうです。