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耐力面材はモイス

外壁の下地として用いられる耐力面材。
いつもは“ダイライト”や“ハイベストウッド”という商品を使う事が多いですが
『通り土間の家』では“モイス”という耐力面材を使用します。
モイスの貼られた外壁の写真
商品名のアルファベット表記は“MOISS”。
透湿性能に優れていて、【湿気】を意味する【Moisture】から取っている気がしますね。
軒下部分のモイスの写真
上に挙げた3種類、それぞれ微妙に特性が異なり、外壁仕上げに使用する“そとん壁”の
下地材としてメーカーさんとも相談の上判断しました。

そとん壁(別記事で後述)という左官仕上げの壁は、合計20ミリ程度の塗厚があります。
塗りつける面にラス(金網)をビス留めした上で塗っていく訳ですが、モイスは材自体に
粘りがあるため直接ビスを打つことが出来、しかもしっかりそれが効いてくれるのです。
相当な重量になる左官壁にとってはここの安心感は非常に重要。

ダイライトは材が硬質なためビス留めには向かないという話はよく聞きますし、
ハイベストウッドはビスは効くものの強度的にはモイスの方にアドバンテージが
あります。(モイスの壁倍率は通常で2.5倍、釘ピッチ調整でMAX2.7倍まで可能)

価格はこの3つの中でモイスが最上位なため、妄信的に全物件モイスで統一と
いうのも考え物ですが、適材適所、必要があるときには大変心強い建材です。


2017-08-22 | Category 通り土間の家, 建築 

 

視線の抜け

お施主さんから「土間が欲しい」という話が出たのはいつ頃だったでしょうか。
間取りの打合せをしていた段階で、突然登場した“土間”という要素。
愛犬たちが遊ぶスペースも兼ねた土間を主題として、プランの練り直しが行われました。

『通り土間の家』で、ようやくそれが実際の形として見えてきた写真です。
通り土間から畑へ視線が抜けている写真
お施主さんと僕とでずっと共通認識として持っていたのは、真っ直ぐな土間から
きれいに視線が抜けて、そこから裏に広がる緑が眺められること。
こうして見ると、新緑の季節などは予想以上に窓からの景色が緑で埋め尽くされる
事が分かりました。

数日後の写真。天井下地の造作が少し進んでいます。
土間全体がやわらかい光で満たされるよう、長手方向には間接照明を入れる予定です。
土間の窓に日よけの板を付けた写真


2017-08-18 | Category 通り土間の家, 建築 

 

趣味の写真

少し前、Instagram にも載せた写真です。
手前に見える苔むした水門と、どこかへ続く階段。
ノスタルジックな雰囲気の写真にしたくて、少し色味を調整しています。
水門と階段の写真
カメラ:SONY NEX-7 レンズ:SIGMA 30mm F1.4 DC DN


2017-08-16 | Category 趣味 

 

ウサギ柄のご主人とゆかいな仲間たち

岡崎市で暮らしている僕にとって、盆と正月は地元の友人たちと会える貴重な機会。
お盆の帰省ではみんなで集まって河原でBBQが恒例になっています。

相変わらずのフランクフルト三昧。
フランクフルトを網の上で焼いている写真
ウインナー類が大好物とされる友人のために毎回欠かさず用意されるのですが、
ある時彼が僕にボソッと小声で言ったことがあります。
「オレ、本当はみんなが思ってるほどメチャクチャ好きって訳でもないんだよね・・・」

うん、知ってたwww

そんなことはみんな承知の上で“ウインナーで喜んでるあなたが大好き”なんですよ(笑)
変わらずそのままでいて下さい。

そしてウサギ柄のご主人。さて今回はと目をやると・・・
動物柄のTシャツの写真
これはこれで十分あれなTシャツではありますが、いつものウサギが見当たらない。
そんなはずは無いなと、怪訝に思い聞いてみるとニヤッと笑い立ち上がりました。
ウサギ柄のジーンズの写真
あぁ、今回はそこでしたか。平常運転で安心しました。

あともう一人、なかなかニッチなところを突いたいでたちで現れた友人がいました。
一体どこで見つけたのか、ドクターペッパーのTシャツ。
ドクターペッパーのTシャツの写真
もうね、見せてあげたい。
背筋の伸びたその姿勢からも伝わると思いますが、自信に満ち溢れた表情をしてるんですよ。
その自信はどこから出てるんですか?Tシャツからですか?
こんな彼ですが、意外な側面も持っています。その一つ目。

帰りに家まで送り届けた際、お礼にともらった庭のブルーベリーの実。ありがとう!

二つ目、ここからまじめなお話です。彼がしばらく前から取り組んでいる活動。
岐阜県中津川市のNPO法人『命の応援隊』を通じ、野良猫の保護・里親探しを
愛玩動物飼養管理士の資格まで取得して懸命に頑張っています。
これには保護する場所の確保などを含め、大変な苦労があると想像します。

NPO法人 命の応援隊
 公式HP
 Facebook
 Instagram

動物を蔑にする人がいる一方、それを救おうと必死になる人たちもいます。

関連記事:BBQ with ウサギ柄のご主人


2017-08-15 | Category ウサギ柄のご主人 

 

キャンプへの道程

最近、プライベートで一番興味があることと言えばキャンプです。
子ども時代にあれほどワクワクを与えてくれるものも無かった家族でのキャンプ。
考えてみればもう20年以上も遠ざかっているでしょうか。
それがここへ来て再びの盛り上がりを見せています。

実家へ帰れば多少のキャンプ道具は残っているものの、こちら岡崎での手持ちはゼロ。
ネットの記事や雑誌を読み漁り、これから充実させていく予定です。

そしてその第一弾!
これから本気でキャンパーになってやろうと思っている僕が最初に選んだのは“イス”。
テントでもタープでもなく、イス(笑)。

ヘリノックスのコンフォートチェア。良い柄ですね。
ミーハーなので2017年限定のペンドルトン×ヘリノックスコラボモデルです。
2017年限定のヘリノックス×ペンドルトン コンフォートチェアの写真
キャンプには夫婦で行く事が多くなると思われるため、2脚購入しました。
見た目は華奢ですが、座ると思いの外しっかりしていて驚かされます。

このチェアは割と座面が低いため、座ったとき自ずと地面が近くなります。
のんびりと焚火をつついたりしながら過ごすスタイルのキャンプに
合っているなと思い、これを選びました。

今回を皮切りに、必要最低限のものだけは早くそろえてしまいたいところです。


2017-08-14 | Category 趣味 

 

最後の砦

『通り土間の家』の屋根防水材です。
ゴムアスファルトルーフィングの写真
“ゴムアス”と書いてありますね。正式名称“改質ゴムアスファルトルーフィング”。
KMEWさんのイーグルガードという商品です。

通常、屋根材に瓦や板金を用いた建築物の屋根は二重に防水がなされています。
まず一番表面で雨を遮るのは屋根の仕上げ材(瓦・板金など)。
ところがこれら仕上げ材はそのつくり上、完全に隙間なく施工されている訳ではありません。
通気用の隙間を含め、ある程度の風雨が入る余地はあるのです。
台風などの暴風雨に遭うと、仕上げの防水は突破されてしまう事は珍しくないんですね。

まず間違いなく起こるその事態への備えとして、下地としての防水層が必要になります。
最後の砦であるにも関わらず、その防御力が貧弱だったら、また耐久力が無かったら
・・・マズいですよね。
一般的にはアスファルトルーフィング940という規格のものが多い印象を持っていますが、
この家では更に上の耐久性を持ったゴムアスを使用しています。

「そろそろ屋根の葺き替えを・・・」なんて話も出てくるかもしれない25年先、30年先。
その時までちゃんと性能を保ってくれる防水材です。


2017-08-10 | Category 通り土間の家, 建築 

 

樹と木

建て方を終えた『通り土間の家』。
当設計事務所では、“自然との融合”というものを大事に考えています。
これはちょっと融合しすぎた例ですので、あとで剪定します。
樹と木の写真
構造躯体と樹木


2017-08-06 | Category 通り土間の家, 建築 

 

『通り土間の家』建て方-2

建方の続きです。
足場の上で作業をしているのは電気屋さん。
足場の上で作業をする電気屋さんの写真
・・・電気屋さん?建方の日に??
そう、普通はいないんですよ、建方に電気屋さんは。でも今回はこの方々の力が必須。
理由はこれ↓
化粧垂木と化粧野地の写真
リビングダイニングの天井は化粧垂木と化粧野地で構成され、これで完成です。
更にこの上の層には断熱層と通気層を確保するため、もう一回垂木を重ねてその上に屋根。
雨仕舞の観点から、これらは全部建方当日に終わらせてしまう必要性があります。
すべて化粧なだけに、工程上、後から配線をする余地がまったく無いんですね。
化粧野地まで出来た段階で一旦大工さんは休憩、その間に電気屋さんが配線、そしてすぐ
断熱材を入れて屋根伏せです。

電気配線が終わりました。
ここで見えている垂木が構造を担う垂木で、化粧垂木とは別部材。
黄色い配線の下にある杉板が、先程の写真で見えていた勾配の付いた天井面です。
屋根の電気配線の写真
続いてすぐに屋根の断熱工事に移りました。
白い綿のような見た目をした“パーフェクトバリア”という断熱材を使用しています。
屋根の断熱材を施工中の写真
断熱材|パーフェクトバリアの写真
断熱材を入れながら、手分けして遮熱材も施工して行きます。
手前に見えるシルバーのものが遮熱材。断熱層+遮熱材+通気層で夏場の日射対策です。
屋根の断熱材と遮熱
これを見ると、前回の記事で書いた“絶対に雨に降ってもらっては困る”理由が
お分かり頂けるかと思います。
雨天でこの断熱施工は無理ですからね。本当に晴れて良かったです。

ここまで来ればもう一息。一気に野地合板を貼って行きます。
構造計算により、通常12㎜の合板もこの家では倍の24㎜。こうして屋根面の剛性を
高めることで、火打ち梁無しのスッキリした空間を実現しています。
屋根の遮熱と屋根合板の写真
1階部分の合板がすべて貼れました。当然釘打ちピッチも確認済み。
屋根合板の施工
あとは防水層であるアスファルトルーフィングを施工し、2日間に渡る建て方が終了。
初めての試みで監督さんや電気屋さんとの事前打ち合わせ、天候の事、作業が滞らないよう
かなり神経を使いましたが、無事終えることができました。


2017-08-05 | Category 通り土間の家, 建築